
今回は見逃すと危険な「猫の排尿トラブル」の原因・対策・治療についてお話しさせていただきます🐈
猫の排尿トラブルは、「トイレに何度も行く」「尿が出ていない気がする」「血尿が出た」など
日常的によく見られる症状でありながら命に関わる重大な病気のサインになることがあります。
猫の排尿トラブルとは何か-見逃してはいけない初期サイン逃してはいけない初期サイン-
排尿回数、排尿量、尿の色、排尿行動に異常が見られる状態を指しており早期発見が非常に重要となります。
- 猫の排尿トラブルで多く見られる初期サイン
初期サインには、頻尿、排尿時の鳴き声、トイレ以外での排尿、血尿があります。例えば、普段1日2回排尿している猫が5回以上トイレに行く場合は異常の可能性が高いです。
- 猫の排尿トラブルを放置した場合のリスク
猫の排尿トラブルを放置すると尿道閉塞という命に関わる状態になることがあり、特にオス猫は尿道が細いため閉塞のリスクが高くなります。尿道閉塞は24時間以内に治療しない場合、急性腎不全や命の危険につながるため早期発見、治療が必要となります。
主な原因-病気ごとの特徴を理解する-
猫の排尿トラブルの原因は複数存在しておりその原因を特定することで適切な治療が可能になります。
- 特発性膀胱炎
猫の排尿トラブルの中で最も多い原因は特発性膀胱炎です。特発性膀胱炎はストレスが関与する病気です。引っ越し、来客、トイレ環境の変化などが引き金になります。 - 尿路結石
尿路結石は、尿中のミネラル成分が結晶化してできる病気で猫ではストルバイト結石が多く見られます。尿路結石がある猫は血尿が出たり排尿時に痛みが生じ、特に水分摂取量が少ない猫に発症しやすいです。 - 尿道閉塞
結石や結晶、炎症によって尿道が詰まる状態です。特にオス猫に多く見られ、尿が全く出ない状態は緊急性が高く6時間以上排尿がない場合は早めの受診をお勧めします。 - 細菌性膀胱炎
特に高齢猫や基礎疾患のある猫で多く見られます。頻尿や悪臭のある尿が特徴で、糖尿病や慢性腎臓病を持つ猫で発症しやすいです。
検査方法-正確な診断が治療の鍵-
猫の排尿トラブルでは検査が非常に重要となってきます。
- 尿検査
尿検査ではpH、比重、結晶、細菌の有無を確認します。尿検査だけで原因が特定できるケースもあります。 - 画像検査
レントゲン検査では結石の有無を確認、超音波検査では膀胱の状態や結石の位置を詳しく確認することができます。当院では、画像検査を併用することで診断精度を高めています。
治療方法-症状に応じた最適な対応-
猫の排尿トラブルの治療は原因によって異なります。
- 内科治療
特発性膀胱炎では、抗生剤・消炎鎮痛剤・環境改善が中心となります。療法食の導入も重要となります。 - カテーテル処置
尿道閉塞の場合はカテーテルで尿を排出します。早期対応が生存率を大きく左右します。 - 外科治療
結石が溶解できない場合や再発を繰り返す場合、カテーテル処置では排出できない場合は手術が必要になります。
予防方法-日常生活でできる対策-
猫の排尿トラブルは生活環境を整えることで予防することができます。
- 水分摂取の工夫
水分摂取量を増やすことが重要です。ウェットフードの活用や給水器の設置が有効です。1日あたり体重1kgあたり50mlの水分摂取が目安です。 - トイレ環境
トイレは頭数+1個が理想です。清潔な環境を保つことも重要で、トイレの場所や砂の種類を変えることで改善するケースもあります。 - ストレス管理
猫の排尿トラブルにはストレスも大きく関与します。静かな環境や遊び時間の確保、最近ではフェロモン製剤やストレスを軽減してくれる成分の入ったご飯も増えておりそれらを使用するのも勧めです。

まとめ-猫の排尿トラブルは早期対応が鍵!-
猫の排尿トラブルは、軽い症状に見えても重大な病気のサインである可能性があります。
特にオス猫の尿道閉塞は緊急性が高く、迅速な対応が必要となるため気になる症状があれば早めの受診をお勧めします。
当院ではたくさんの種類の療法食やサプリメントを取り扱っているためお気軽にお問い合わせください。
⚠️療法食やサプリメントの処方には当院での受診が必要となります⚠️

