歯科｜花咲く動物病院｜奈良県香芝市

DENTAL

歯科について

犬と猫の歯科診療は、ペットの健康と幸福において非常に重要な役割を果たします。
以下は、飼い主様向けに犬と猫の歯科診療についての基本的な情報です。

歯科問題の兆候

犬や猫の口腔内の健康をチェックするためには、下記の兆候に注意することが重要です。

口臭やよだれの増加
歯茎の赤みや腫れ
歯石の蓄積
歯の欠けやぐらつき
食欲不振や食べるのが難しそう
口を触られることを嫌がる

一般的な歯科問題

歯周病

歯垢や歯石が蓄積し、
歯茎や歯の周りの組織が炎症を起こします。
歯石の蓄積

歯垢が硬化して歯石になります。
これは歯周病の原因となります。
歯肉炎

歯茎の炎症で、早期の歯周病です。
口内炎

口内の粘膜が炎症を起こす状態です。

歯科ケアの方法

家庭
でのケア

歯磨き: ペット専用の歯ブラシと歯磨き粉を使用して、定期的に歯を磨くことが推奨されます。少なくとも週に2〜3回の歯磨きが理想です。

デンタルガムやおもちゃ: 歯石の蓄積を防ぐために、デンタルガムや噛むことで歯を清潔に保つおもちゃを与えると良いでしょう。

動物病院
でのケア

定期検診: 年に1〜2回、動物病院での口腔内検診を受けることが重要です。

歯石除去: 歯石が蓄積した場合、獣医師による歯石除去（スケーリング）を行います。この処置は一般的に麻酔下で行われます。

予防と健康維持

バランスの取れた食事

歯の健康に良い食事を提供し、硬い食べ物やデンタルケアフードを取り入れることも効果的です。
定期的なケア

家庭でのケアと定期的な動物病院でのケアを組み合わせることで、歯科問題の予防ができます。

犬と猫の歯科ケアは、 全身の健康に直結しています: 定期的な歯磨きと動物病院でのケアを組み合わせて、ペットの口腔内の健康を保ちましょう。
疑わしい症状が見られた場合は、早めに獣医師に相談することが重要です。
ペットの歯科診療についてさらに詳しく知りたい・具体的なアドバイスが必要な方は、
香芝市の花咲く動物病院へご相談ください。

歯周病とは？

口腔内に存在する、歯周病原生細菌により歯肉や歯周組織に炎症が引き起こされ、
進行すると歯を支えている骨まで溶かしてしまう病気です。

小型犬は歯石が付きやすい？: 小型犬の方が、大型犬や猫より歯垢・歯石がつきやすくなっています。
その理由は、小型犬では顎の大きさに対して歯が大きいことが挙げられます。したがって歯と歯の隙間がなく、そのために唾液による洗い出し作用や唾液中の抗菌物質が働きにくくなっています。
その結果、食べかすなどとともに細菌がとどまりやすくなり、歯垢・歯石が形成されていきます。
そのうえ犬や猫は口腔内がアルカリ性のため、わずか数日で歯垢から歯石に変化しやすいです。

歯周病にかかる割合はどのくらい？: 歯周病は、３歳齢以上の犬の約80%以上にみられるといわれています。
しかし最近では、小型犬においては１歳未満の90%以上がすでに歯周病と報告されています。
飼い主様がデンタルホームケアを出来なかったり、動物が協力的でなかったりする場合、しだいに歯周病がはっきりと目立って認められるようになります。

歯周病が進行すると…

歯を支えている骨が溶けてしまったり、膿が出たり、歯が揺れてきたりすると、完全に回復させることは難しくなります。
さらに進行すると、お口とお鼻を隔てる骨や粘膜まで溶けることでお口とお鼻が繋がってしまったり（口腔鼻腔瘻）、皮膚に穴が開いてしまったり（外歯瘻管）します。また細菌が血管の中に入り込み、血液の流れに乗って腎臓や心臓、肝臓などに影響が及ぶと、命に関わるような症状を引き起こすこともあるので歯周病を予防することはとても大切です。

口臭、歯垢の付着
歯が揺れる、歯が抜ける
硬いものが食べにくそう
歯肉が赤い、
歯肉から膿や血が出る
口を痛がる、くしゃみ、
鼻水、鼻出血

歯周病の治療

歯垢・歯石の除去で歯を清潔に保つ: 歯周病の治療は歯垢・歯石の除去（スケーリング）です。しかし歯周病が進み歯がぐらぐらしている場合は修復することが困難となるため、歯を抜く治療になります。これらの治療は全身麻酔にて行う必要があります。
スケーリングには超音波の振動を利用して歯石を砕く超音波スケーリングと、超音波スケーリングでは取りきれない細かな部分の歯石を剥がすハンドスケーリングがあります。スケーリングをした後の歯の表面はざらざらしており、歯石が再び付きやすい状態になります。スケーリング後に行うポリッシングは歯の表面をつるつるに磨くことで歯石を付きにくくすることができます。