香芝市にある花咲く動物病院のブログ

花咲く動物病院便り

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犬のアレルギー用療法食

愛犬の皮膚のかゆみ、赤み、下痢、嘔吐、耳のトラブルが長く続いていませんか。

これらの症状の原因として、アレルギーが関係しているケースは少なくありません。

近年、アレルギーについて相談される飼い主様が増えています。

本コラムでは、動物病院の立場から犬のアレルギー用療法食について、原因・選び方・効果・注意点まで詳しく解説します。

アレルギーと療法食が必要になる理由

アレルギーは、特定の物質に対して免疫が過剰反応を起こす状態で、体質による影響が大きく完全に治すことが難しい病気です。

そのため、日常管理として食事療法が重要な役割を担います。

動物病院で診察している中には薬だけで症状が改善しない子も見かけます。

そういう子の場合、原因となる食材を毎日摂取し続けているため症状が慢性化しているケースもあります。

そこで重要になるのが、アレルギー用療法食です。

食物アレルギーと環境アレルギーの違い

犬のアレルギーには食物アレルギーと環境アレルギーの2タイプがあります。

食物アレルギーは、牛肉、鶏肉、乳製品、小麦、大豆など、食事中のタンパク質に反応します。

一方、環境アレルギーは、ハウスダスト、花粉、ダニ、カビなどが原因になります。

両方が同時に関与している子も多く存在するため、まず食事を見直し、体への負担を減らすことが治療の第一歩になります。

アレルギー用療法食とは何か

アレルギー用療法食は一般的なドッグフードとは目的が異なり、アレルギー反応を起こしにくい成分設計がされています。

具体的には、以下のような工夫があります。

・タンパク質を加水分解して分子を小さくしている
・使用するタンパク源を限定している
・穀物不使用または低アレルゲン原料を使用している
・皮膚バリアをサポートする脂肪酸を配合している

動物病院で処方されるアレルギー用療法食は、科学的なデータに基づいて設計されています。

アレルギー用療法食の主な種類

犬のアレルギー用療法食にはいくつかのタイプがあります。目的に応じて選択することが重要です。

  • 加水分解タンパク型の犬のアレルギー用療法食

加水分解タンパク型のアレルギー用療法食は、タンパク質を細かく分解しています。免疫が異物と認識しにくくなるため、アレルギー反応が起こりにくい特徴があります。

実際の診療では、原因食材が特定できていない犬に対して、まずこのタイプを使用することが多いです。食事開始から4〜8週間で、かゆみや下痢が軽減するケースが多く見られます。

  • 限定タンパク型の犬のアレルギー用療法食

限定タンパク型のアレルギー用療法食は、犬が過去に食べたことのないタンパク源を使用します。鹿肉、魚、カンガルー肉などが代表例です。

原因となる食材がある程度推測できる子に向いています。動物病院で詳しく食事歴を聞き取ることで、より適切な選択が可能になります。

アレルギー用療法食のメリットと注意点

メリット

  • 原因除去による根本的な症状改善が期待できます。薬は症状を抑える対症療法ですが、療法食は原因に直接アプローチします。
  • 長期的に使用しても体への負担が少ない点です。ステロイド薬のような副作用リスクがありません。
  • 皮膚や被毛の状態が安定しやすくなります。実際に、当院で療法食に切り替えた犬の多くが、被毛のツヤが戻り、掻く回数が減っています。
  • 再発予防につながります。日常管理として継続できる点が大きな利点です。

注意点

  • 即効性はありません。効果判定には最低でも4週間以上が必要です。途中でやめてしまうと正しい評価ができません。
  • 嗜好性に個体差があります。最初は食べない犬もいます。その場合、切り替え期間を7〜10日ほど設ける工夫が必要です。
  • 自己判断でおやつを与えると効果が出ません。療法食期間中は、ほんの少量のおやつでもアレルギー反応が出ることがあります。
  • 市販フードとの併用は推奨されません。動物病院の指導のもとで使用することが重要です。

アレルギー用療法食はいつまで続けるのか

多くの飼い主様が「いつまで続けるのか」と不安に感じます。

犬のアレルギーは体質が関係するため、長期管理が基本になります。

症状が落ち着いた後も療法食を継続することで、再発を防げるケースが多く見られます。

状態が安定すれば、獣医師と相談しながらフードを調整することも可能です。

アレルギー用療法食と薬物治療の関係

犬のアレルギー治療では、療法食と薬を併用することがあります。

急性期にはかゆみ止めを使い、同時に療法食を開始します。

食事が安定してくると、薬の量を減らせるケースも少なくありません。

実際に、療法食を継続することで、年間の通院回数が減った子もいます。

アレルギー用療法食を検討している飼い主様へ

アレルギー用療法食を検討している場合、アレルギーの種類や犬の体質によって、適した療法食は異なる為

自己判断での食事選びはおすすめできません。

当院では、食事歴、症状の出方、生活環境を詳しく確認したうえで、その子に合った療法食を提案しています。

些細な皮膚トラブルでも、早めに相談していただくことで悪化を防ぐこともできます。

当院では、多くの種類のアレルギー用療法食を取り扱っておりサンプルのご準備もある為気になる方はご相談ください☺️

⚠️療法食の処方には当院での診察が必要となります⚠️

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