こんにちは、花咲く動物病院です🌼
「最近、愛犬や愛猫の動きが少し鈍くなった気がする…」
「ごはんの食べ方や食欲が以前と違う…」
そんな小さな変化に気づくことはありませんか?
犬や猫は7歳前後から「シニア期」に入り、代謝や筋肉量、内臓機能が少しずつ変化していきます。
この時期を健康に過ごすためには、体の状態に合わせたフード選びがとても重要です。
今回は犬猫のシニア期のフード選びで押さえるべき栄養ポイント、与え方の工夫、注意点を詳しくご紹介します。
犬猫のシニア期とは?
年齢の目安
犬猫のシニア期は、体格や品種によって開始時期が異なります。
- 小型犬:7歳頃から
- 中型犬:6〜7歳頃から
- 大型犬:5〜6歳頃から
- 猫:7〜10歳頃から(大型種はやや早め)
※あくまで目安であり、実際には個体差が大きいです。
健康診断や日々の観察で、体調や行動の変化を早めに察知することが大切です。
シニア期に起こる主な体の変化
- 筋肉量の低下
活動量が減ることで筋肉が落ちやすくなります。
特に講師の筋肉は衰えやすく、関節への負担も増加します。
- 基礎代謝の低下
同じ量を食べても太りやすくなります。
肥満は心臓病、糖尿病、関節炎などのリスク要因になります。
- 嗅覚・味覚の鈍化
食欲が落ちやすくなり、好き嫌いが増えることもあります。
シニア期の体に必要な栄養素
- 高品質なたんぱく質
筋肉維持には欠かせない栄養素ですが、腎臓病や肝臓病がある場合は摂取量を慎重に調整します。
(例:鶏胸肉、白身魚、卵など消化吸収が良いもの)
- 必須脂肪酸(オメガ3)
関節炎や皮膚炎の炎症を抑える効果があります。
(例:サーモンオイル、亜麻仁油、チアシードオイル)
- ビタミン・ミネラル
抗酸化作用のあるビタミンE・Cは老化を緩やかにし、カルシウムやリンは骨の健康を支えます。
ただしリンは腎臓病予防のため制限が必要な場合があります。
- 食物繊維
腸内環境を整え、便通を促進します。
シニア期は便秘が増える傾向にあるため適量を意識します。
シニア期のフード選びで大切なポイント
- カロリーコントロール
代謝が落ちたシニア期は、若い頃と同じ量を与えると肥満になりやすくなります。
肥満は関節や心臓への負担を増大させるため、理想体重を維持できるカロリー量に調整が必要です。
- 消化吸収の良さ
加齢とともに消化酵素の働きが弱くなるため、消化にやさしい原材料や製法のフードがおすすめです。
- 嗜好性
食欲低下を防ぐため、香りや食感に工夫が必要になります。
温めることで香りが立ち食欲が刺激されたり、固形が食べにくそうであれば缶詰(ペーストタイプやスープタイプなど)の使用もおすすめです。
ドライフードとウェットフードのメリット・デメリット
- ドライフード
メリット:保存性が高く、歯垢がつきにくい
デメリット:水分摂取量が少なくなりがち
- ウェットフード
メリット:水分補給がしやすい、嗜好性が高い
デメリット:開封後の保存性が低い、歯垢がつきやすい
犬と猫、それぞれのシニア期の注意点
犬🐶
- 関節ケア成分(グルコサミン、コンドロイチン)配合が有効
- 心臓病予防のため低ナトリウム設計のフードを選ぶ
猫😺
- 腎臓の負担を減らすために低リンフードを選び、水分摂取を促す工夫を行う
- 甲状腺疾患や糖尿病にも配慮が必要
手作り食と市販フードの比較
- 市販フードは栄養バランスが安定し、保存や管理がしやすい。
- 手作り食は嗜好性やアレルギー対応で有利だが、栄養バランスを保つのが難しい。
どちらを選ぶ場合も、獣医師の監修や栄養計算が重要になってきます。
よくある質問Q&A
Q1. いつからシニア用フードに切り替えればいいですか?
A. 犬は7歳、猫は7〜10歳が目安ですが、健康診断での結果や症状に応じて早めることもあります。
Q2. サプリメントは必要ですか?
A. 栄養バランスが取れたフードを与えていれば必須ではありませんが、筋力・関節や皮膚の状態などに合わせて追加することがあります。
まとめ
犬猫のシニア期のフード選びは、単なる年齢だけでなく、健康状態・生活習慣・好みに合わせることが大切になります。
「どのフードが合っているかわからない」「体調に合わせた食事を相談したい」という場合は、ぜひ当院へご相談ください☺️
当院ではドライ・缶詰・ペーストタイプなど様々なフードを取り扱っているため最適な食事プランをご提案させていただきます!