🌻香芝市近隣にお住いの飼い主様へ🌻
春から秋にかけて活動する「蚊」を通じて感染するフィラリア症は、犬だけでなく猫やフェレットにも命に関わる重篤な症状を引き起こす可能性があります。
「フィラリア予防」と聞くと「犬だけが対象」と思われがちですが、実はすべての哺乳類ペットに共通して重要な健康管理の一つです。
本記事では、動物別に必要なフィラリア予防法をわかりやすく整理し、飼い主様が「何を、いつから、どう予防すべきか」をしっかり理解できるようご案内します。
正しい知識で、大切な家族の健康を守りましょう。
🦟フィラリア症とは?🦟
フィラリアとは、「犬糸状虫(いぬしじょうちゅう)」という寄生虫の一種で、蚊に刺されることで体内に侵入し、心臓や肺の血管に寄生する病気です。
特に犬での感染が多く見られますが、猫やフェレットも感染することがあります。
予防薬は、蚊に刺されて体に入ったフィラリアの幼虫を早めに駆除する働きがあります。
🐶 犬のフィラリア予防🐾
感染初期には無症状ですが、進行すると以下のような症状が現れます:
・咳をする
・運動を嫌がる
・体重減少
・呼吸困難
・突然死のリスク
蚊が活動する3月〜11月頃までに感染が起こるため、予防期間をきちんと守ることが大切です。
犬用のフィラリア予防薬には以下のような種類があります:
★月1回投与のチュアブルタイプ(食べるタイプ)
★首の後ろに滴下するスポットタイプ
★年1回の注射タイプ(持続型)
チュアブルタイプはおやつ感覚で与えやすく、小型犬や子犬におすすめです。
注射タイプは通院回数が少なく済むため、忙しい飼い主様にも適しています。
※予防薬の投与前には、フィラリア抗原検査での陰性確認が必要です。感染している状態で予防薬を使うと、アレルギー反応やショック症状を引き起こす恐れがあります。
🐱 猫のフィラリア予防🐾
「フィラリア=犬の病気」と思われがちですが、猫も蚊に刺されることで感染します。
猫では以下のような特徴があります:
・心臓に多数の虫が寄生するわけではない
・少数の寄生でも肺や血管に大きな炎症を起こす
・突然死のリスクも高い
猫の場合、フィラリア抗原検査による確定診断が難しく、治療も困難です。
そのため「予防こそが唯一の対策」とされています。
また、室内飼育の猫でも蚊の侵入は避けられません。
実際に全国では、完全室内飼いの猫でもフィラリア症を発症した報告があります。
適切な予防を行うことで、大切な猫の命を守ることができます。
猫用のフィラリア予防薬には次の種類があります:
★スポットタイプ(首の後ろに滴下)
★経口薬(体重や健康状態により使用可否が異なる)
🏵フェレットのフィラリア予防🐾
フィラリア感染のリスク
犬や猫と同様にフェレットにも感染することがあります。
・元気消失
・咳、呼吸困難
・昏睡状態になることもある
特に体の小さいフェレットでは、1匹のフィラリアが寄生するだけでも命に関わる可能性があります。
フェレットのフィラリア予防薬には次の種類があります:
★スポットタイプ(首の後ろに滴下)
★経口薬(体重・健康状態によって使用可否が異なる)
ただし、フェレットは犬猫と異なり予防薬の選択肢が少ないため、動物病院で体重に応じた処方が必要です。また、代謝が速く薬の影響を受けやすいため、自己判断での使用は危険です。
必ず獣医師の指導のもとで予防を行いましょう。
〜フィラリア予防のメリットとデメリット〜
✅ メリット
命を脅かすフィラリア症を完全に予防できる
月1回の予防でノミ・ダニ予防も同時に可能な薬が多い
家族としての安心感と健康維持が得られる
発症時の高額な治療費や苦痛を回避できるため、コストパフォーマンスが高い
⚠️ デメリット
毎月の投薬やスケジュール管理の手間がかかる
アレルギー体質の動物には慎重な対応が必要
投薬を忘れたり中断すると予防効果が失われる可能性がある
→ これらは獣医師の指導と継続的な管理によって、十分に回避可能です。
🐾フィラリア予防を始めるタイミングと期間
奈良県香芝市周辺では、蚊の活動は3月〜11月にかけて確認されています。
そのため、4月〜12月の間は予防が必要です。
ただし、気温によって変動があるため、当院ではその年の気象データに基づいてご案内しています。
フィラリア予防に関するよくある質問(Q&A)
Q1:室内で飼っている猫やフェレットにもフィラリア予防は必要?
→ はい。蚊は玄関や網戸の隙間から侵入します。室内でも予防は必須です。
Q2:フィラリア予防薬はネット通販でも買えますか?
→国内では要指示医薬品に指定されているため獣医師からの処方が必要です。ネット上で出回っている薬は海外で製造されたものや製造元が不明なものもあり有効成分が確認できず危険なため避けましょう。
Q3:犬が予防薬を吐いてしまいました。どうすればいい?
→ 服用後すぐであれば再投与が必要な場合があります。早めに動物病院にご相談ください。
まとめ|犬・猫・フェレットの命を守るフィラリア予防
フィラリア予防は「やらないと危険、続けることで安心」と言えるほど重要な健康管理のひとつです。
犬・猫・フェレットと種類は異なっても、命を守るためにできる唯一の方法は予防です。
香芝市やその近隣にお住まいの飼い主様で、予防の開始時期や薬の選び方に迷われている方は、ぜひ花咲く動物病院までご相談ください。
正しい予防で、ペットと一緒に安心で健やかな毎日を過ごしましょう😊