こんにちは。奈良県香芝市の花咲く動物病院です🌸
「うちの子、ワクチンって本当に毎年必要なの?」と疑問に感じたことはありませんか?
犬・猫・フェレットのワクチンは、病気を防ぐための大切な予防医療です。
しかし実際には「室内飼いだから不要では?」「副作用が心配…」など、さまざまな不安や誤解を抱えている飼い主様も多いのが現状です。
今回は、犬・猫・フェレットのワクチンの必要性についてペットを飼っている方々これからお迎え予定の方々に向けて、分かりやすく解説いたします。
目次
犬・猫・フェレットのワクチンとは?何のために必要なのか
動物に接種するワクチンは、「感染症を未然に防ぐための医療行為」です。
ワクチンには、感染力を弱めたウイルスや細菌などが含まれており、接種によって体内に抗体ができ免疫がつくことで、重症化や死亡のリスクを大幅に減らすことができます。
動物病院では、予防医療の柱としてとても大切にされている処置のひとつです。
犬・猫・フェレットに必要なワクチンの種類
犬・猫・フェレットでは必要なワクチンの種類が異なります。
犬の場合:
- 混合ワクチン(年1回/当院では6種・10種):パルボウイルス、ジステンパー、アデノウイルス、パラインフルエンザ、レプトスピラなど
- 狂犬病ワクチン(年1回 / 法律で義務付けられています)
猫の場合:
- 3種混合ワクチン(年1回):猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス、猫汎白血球減少症
フェレットの場合:
- ジステンパーワクチン(年1回)
なぜ室内飼いでもワクチンが必要なのか?
①感染経路は「外に出る」ことだけではない
「うちの子は外に出ないから感染しない」
そう考えていても、ウイルスや菌は目に見えず、外から飼い主の靴や衣類に付着して室内に持ち込まれる可能性があります。
②ペットホテルや災害時に感染リスクが高まる
たとえば以下のような状況で、他の動物と接触する可能性が急に高まります:
- 旅行や入院時のペットホテル利用
動物病院での一時預かり
- 地震や台風などの災害で避難所生活を余儀なくされる場合
こうした場面では、ワクチン未接種の犬猫は特に感染しやすく、症状も重くなる傾向があります。
③子犬・子猫は免疫力が低く感染リスクが高い
生まれたばかりの子犬・子猫は、母乳を介して移行抗体(母乳免疫)を獲得します。母親の免疫が切れた後の「免疫の空白期間」に感染すると、命にかかわる重篤な症状を引き起こすこともあります。
④フェレットは特に感染に弱い動物
フェレットはウイルス感染に対する耐性が低く、犬よりも発症率・致死率が高い傾向があります。
特に、未接種のフェレットが犬のジステンパーに感染するとほぼ100%死亡すると言われています。
ワクチン接種スケジュール【犬・猫・フェレット別】
犬のワクチン接種スケジュール
生後約2ヶ月齢・・・混合ワクチン1回目
1回目から約1ヶ月後・・・混合ワクチン2回目
2回目から約1ヶ月後・・・混合ワクチン3回目+狂犬病ワクチン(同時接種はできません)
以後・・・年1回の追加接種(混合ワクチン・狂犬病ワクチン)
猫のワクチン接種スケジュール
生後約2ヶ月齢・・・3種混合ワクチン1回目
1回目から約1ヶ月後・・・3種混合ワクチン2回目
以後・・・年1回の追加接種
フェレットのワクチン接種スケジュール
生後約2ヶ月齢・・・ジステンパーワクチン1回目
1回目から約1ヶ月後・・・ジステンパーワクチン2回目
2回目から約1ヶ月後・・・ジステンパーワクチン3回目
以後・・・年1回の追加接種
ワクチンに副作用はある?飼い主が知っておくべきこと
一般的な副反応と対処法
ワクチン接種後、犬・猫・フェレットともに一時的に以下のような症状がみられることがあります。
- 一過性の食欲低下
- 元気がなくなる(だるそう)
- 接種部位の腫れや痛み
- 微熱
多くの場合、1〜2日で自然に回復します。
重篤な副作用「アナフィラキシー」について
ごく稀にですが、重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)が起こる可能性もあります。
以下のような症状があれば、すぐに動物病院へ連絡しましょう:
- 呼吸が荒くなる・苦しそう
- 顔や喉が腫れる
- 嘔吐・下痢
- けいれん・意識消失
アナフィラキシーは接種後15〜30分以内に発症することが多いです。
当院では副作用発症時に対処できるよう、心配な方は午前診療中の接種を推奨しています。
ワクチンを受けないとどうなるのか?
命にかかわる病気にかかるリスクが高まる
以下は、ワクチン未接種の場合特に多い感染症です。これらの病気は一度感染すると命を落とすこともあります。治療法が限られているものも多く、予防の意義は非常に大きいです。
<犬の場合>
- 犬パルボウイルス感染症:激しい下痢・嘔吐・脱水、致死率が高い
- ジステンパーウイルス感染症:神経症状・発作・死亡率が高い
<猫の場合>
- 猫ウイルス性鼻気管炎:くしゃみ・鼻水・目やにが長引く
- 猫汎白血球減少症:嘔吐・下痢・高熱、特に子猫は重症化
<フェレットの場合>
- ジステンパーウイルス感染症:発熱・鼻水・目やになどの風邪症状からけいれん・麻痺などの神経症状に進行、最終的には命に関わる重篤な症状に
ワクチン接種の前に知っておくべきこと
接種前には健康チェックが大切
ワクチンは健康な状態でなければ接種できません。
当院では、毎回の接種前に必ず全身状態を診察し、ワクチンが安全に打てるかを確認します。
また、持病を抱える子や高齢動物については、ライフスタイルに応じてワクチンの種類や頻度を調整する必要があります。
動物病院で安心してワクチン接種を
花咲く動物病院では、以下のようなサポート体制を整えています。
- 犬猫フェレットそれぞれに最適なワクチンプランをご提案
- ワクチンアレルギーへの対応
- 持病あり・高齢動物へのリスク評価と丁寧な健康チェックと
- 肛門腺絞り・耳のケア・爪切りなどのトータルケアにも対応
ワクチンのついでに健康チェックや日頃気になる症状についてもご相談いただけます。
大切な命を守るために「今」できることを
ワクチンは、「大切な家族の命を守るためのシンプルかつ確実な方法」です。
ペットを守るため、ワクチン接種は決して“無駄”ではありません。
「完全室内飼いだから」「怖がりだから」…そうした理由で迷っている方こそ、一度お気軽にご相談ください。
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