花咲く動物病院新聞 第二号 blog版
花咲く動物病院新聞 第二号「デグーの飼い方」(PDF) をテキストでお届けします。
分類
げっ歯目、テンジクネズミ亜目、デグー科、デグー属に分類されます。
生態・習性
デグーは「昼行性」で、昼間に活発に活動し、夜には巣に戻ります。
デグーは社会性が高く、コミュニケーション能力も非常に高い動物です。
小さな足ですが、キック力が強く、ジャンプ力もあります。
デグーは通常、自分でカチカチと爪を噛み切るので、定期的な爪切りの必要がありません。
食性
デグーはうさぎなどと同じ草食性の動物です。
デグーに適した食事
主食
副食
デグーは草食性なので、主食は牧草です。
その他足りない栄養素を補うために副食としてペレットフードを与えましょう。
当院でもお取り寄せできます。
糖尿病
デグーは炭水化物(糖やデンプン)を多く摂取すると、糖尿病になる可能性が高いことがわかっています。
コミュニケーションツールとして、おやつを与えるときなどには、与えすぎに十分注意しましょう‼️
飼育環境
ケージ
デグーは上下左右によく運動をする動物なので、広くて高さのあるケージを選びましょう。
ステージや回し車などを設置して、好きなだけ運動ができるようにしてあげましょう。
砂浴び場所
デグーは砂浴びをすることがお風呂の代わりになります。
ストレス発散にもなるので、小動物用の浴び砂を容器に入れて設置してあげましょう。
巣箱
もともと巣穴を作って生活する生き物なので、巣箱を設置し、落ち着ける場所も作ってあげましょう。
給水ボトル
水は毎日換えて、いつでも新鮮な水を飲めるようにしてあげましょう。
夏は水が傷みやすいので気をつけましょう。
デグーの歯について。。。
デグーの歯は前歯も奥歯も一生伸びつづけます。
そのため「不正咬合」などのトラブルがよくあります。
不正咬合になると、動物病院で定期的な歯切りが必要となります。
ケージの金網をしょっちゅうかじる子・ごはんをボロボロこぼしながら食べる子・よくヨダレが出ている子は、
もしかすると不正咬合の可能性があるかもしれません。
放っておくと重症化して、治療が難しくなってしまいます。
少しでもおかしいと思ったら、早めに受診することをお勧めします。
うちの子の様子が少し違う?と感じたら。。。
デグーは小さい動物なので、異変に気付くのが遅くなりやすいです。
「いつもと行動が違う」「ごはんを食べていないかも?」「うんちの数や状態がいつもと違う」
など、いつもと少しでも様子が違うようでしたら、早めの受診を心がけてください。
デグーを移動させるときは。。。
ケージの掃除をするときや、動物病院へ連れて行く必要があるとき
キャリー型の小型ケージや、プラケースなどがあると良いです。
普段からこれらに入ることに慣れさせておくと
移動の際に強いストレスがかかりにくいです。
注意すること
※デグーは社会性が高く、野生下でも小さな群れで暮らしています。
そのため、十分なコミュニケーションをとれる時間を作ってあげることが必要となります。
1頭で退屈していると、むやみに物をかじったり、過度なグルーミングや、自咬症などになることもあります。
(ただし、様子を見ながら、無理のないようにコミュニケーションをとるようにしましょう)
※デグーのしっぽは骨を残して簡単に抜けてしまいます。
しっぽを握ってひっぱる行為などはとても危険なのでやめましょう❗️
※デグーは糖尿病になりやすいので、炭水化物(糖やデンプン)の過剰摂取には十分に気をつけましょう❗️
それでは本編のデグークイズの正解発表です❗️
① デグーは夜行性である。
× デグーは昼行性の動物です!
② デグーはトイレを覚える動物である。
× デグーはトイレを覚えません😅
③ デグーは多頭飼育ができる。
○ 小さな群れで暮らす社会性の高い動物です
④ デグーは何種類かの鳴き声を使い分けて仲間とコミュニケーションをとることから、この鳴き声を由来に「アラスカの歌うネズミ」と言われている。
× 「アンデスの歌うネズミ」が正解です。
ちょっと意地悪?!引っ掛け問題でした。スミマセン💦
(イラスト・原稿制作:看護師 石崎紋子…プライベートでもデグーを飼っています⭐️)