こんにちは、花咲く動物病院 受付スタッフです。
かなり暑さを増してきましたね☀️
いきなりですが、、、
地面にこんな野鳥の雛がいたら……どうしますか?
見るからに弱々しく、まだ飛ぶこともできない雛が無防備に地面にいるなんて、異常事態?
巣から落ちてしまって、どこか怪我でもしてるんじゃないのかな?
動物好きの方ほど、放っておくことができずに、拾ってしまう方が多いです。
結論から言うと、このような雛は巣立ち雛といって、これでも立派な巣立ち後なんです。
「巣立ち」というと、
巣で育った鳥が、自分の力で飛べるようになり、
立派に親元から飛び立っていく………
というイメージがありますよね。
実際は、巣立ちといっても、親離れしたわけではありません。
雛は落ちるように巣から出たあと、地面で数週間過ごします。
その間もちろん自分で餌をとることはできませんから、
親鳥が1日に何度も雛のもとへ餌を運びサポートします。
ときに親鳥は餌場に誘導したり、猫などの危険がある場合には危険を教えたりと、
野生で生きて行くためのあらゆることを学習する重要な期間なんです。
かくいう私も、昔、冒頭の画像のカワラヒワの子を、公園で拾ってしまったことがありました。
もし野良猫や子供たちに見つかったら…
こんな日陰もない直射日光の当たる場所にいたら死んでしまうのでは…
大きく口を開けてるのは、暑さで苦しいのでは…
とりあえず水分補給だけでも…
などと考えて家に連れて帰ってから、これが落ちた雛ではなく巣立ち雛であることを知りました。
私は落ちた雛を保護したつもりでいましたが、巣立ちの雛を誘拐してしまったのです。
もし地面にいる雛を見つけたら、
連れ帰ったりせず、そのままにしておいてください。
巣に戻すこともしないであげてください。
落ちたわけではなく、勇気を奮い、巣を離れた子です。
もし間違って拾ってしまったら、元の場所へ返してあげてください。
拾った雛を、人間の手で、飛べるようになるまで育て上げることはかなり困難です。
不可能ではありませんが、親鳥はその間、いなくなった我が子を必死で探しています😢
それに、巣立ちの時期に大切なことを学べなかった子を放鳥しても、野生で生き残ることはできません。
なお、巣立ち雛かどうかの判別や、親鳥への返し方は下記サイトが大変参考になると思います。
私も連れ帰ってしまった雛を、翌早朝4時頃から元の公園に戻し、遠くから見守っていると…
どこからかやってきた親鳥らしきカワラヒワの成鳥が雛のそばに舞い降りました。
きっとずっと探していたんですね。
親鳥さんに本当に申し訳ないことをしてしまいました。
継続して様子を見ていましたが、翌日か翌々日にはヒナが公園から飛び立つのを見ました。
この失敗を反省して、これからは巣立ち雛について周りに伝えていこうと思っています。
今日の咲
まだ耳は完全には立っていませんが、見上げた瞬間にこんな風に立ち耳に見えるときがあります。
こうしてみると随分シェパードらしいですよね。
来た時5kgだった体重も、8.4kgに増えて、すくすく育っています。
…と同時に、日に日に甘噛みが激しくなってきました😅
色々な方法を試しましたが、現在もっとも有効なのは警告としての「唸り」です。
ヴゥーーーーーッ
っと低く迫力のある声で唸ると離します。
この時褒めるとまたテンション上がっちゃうので、褒めません。
待合室でお待ちいただいてる間、もし奥の方から看護師たちの唸り声が聞こえてきても、怖がらないでください…😅
子猫の里親募集情報
(ちょっと前の写真ですが…むかって左です)
現在の写真
難産で当院へ来てくれた猫ちゃんの子猫ちゃんです。
ちょうど生後1ヶ月くらい、性別は男の子です。
早くに里親さんが決まっていたのですが、体調を崩され、辞退されました😢
受付にお声掛けいただければ飼い主様からご連絡していただくように手配しますので、
詳細等、直接お話していただけたらと思います。
さてさて、長くなってしまいましたが、今回も読んでいただきありがとうございました😆
(受付スタッフ)