以前にも同じくらいの時期に同じような投稿をしたことがあるのですが、
春から夏にかけて、
「落ちている(ように見える)鳥の雛」
を見かける機会が増えると思います。
毛もボサボサで見るからに弱々しい姿の雛が、無防備に地面や地面に近いところにいたら…
つい、
「巣からおっこちたのかな?」
「野良猫やカラスの餌食になるのでは」
「こんな暑いアスファルトにいて大丈夫なの?」
などなど心配で頭がいっぱいになり、なんとかしてあげたくなりますよね。
でも、それは「巣立ち雛」です。
「巣立ち」というと、親から完全に自立し、巣からかっこよく飛び立っていくようなイメージですが、実際はいきなり飛び立って空で生活を始めるわけではなく、地面に落ちるように降りるところからが巣立ちのスタートです。
親鳥は離れたところから雛の様子を見ており、餌を運んだり、餌の捕り方や、外敵が来たときの鳴き方など、野生で生きていくために必要な知識を伝授します。
この時期の雛を誤って保護してしまうと、大切なことを学ぶ機会を失い、野生で生きていくことができなくなってしまいます。
また、親鳥はいなくなった雛を何週間も諦めず探し続けます。
「保護」した雛をケージごと家の窓辺に置いておいたら、なんと親鳥が探し当てて窓から入ってきた……というエピソードをネットで読んだこともあります。
それくらい雛を必死で探し続けていると思うと、すごく胸が痛みますよね😢
そんなわけで、この時期に地面にいる弱々しそうな雛たちを見つけても、決して拾わないようにしてください。
もし近くに巣を見つけても、戻さないであげてください。
知らずにもう触ってしまったから、人間の匂いがついてしまってて、親鳥に見放されるかも……?
と心配される方もいますが、人間の匂いがついても大丈夫!
元の場所に戻してあげれば親鳥がちゃんとサポートしますのでご安心を。
もし、道路の真ん中にいて車にひかれそうだったり、野良猫に狙われていたりする場合は、ほんの少し手助けが必要かもしれません。
でも、元いた場所から遠いところに移動させたりするのはやめてあげてくださいね。
下記奈良県ホームページをご参照ください。
奈良県ホームページ内 – ヒナを拾わないで(ヒナを拾うのは誘拐です!)
雛に限らず、見るからに怪我をしているとか、明らかに弱っているとかいった野鳥を見つけた場合は、まずは県庁に連絡して指示を仰ぐようにしてください🙇♀️
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